前回、説明漫画では、企業のサービスや商品を、たいしてアピールできないとお話しました。
もちろん、説明漫画にも、サービスや商品をわかりやすく説明できるという利点はあります。
ですが、囲碁を子供にまで浸透させたり、サッカーブームを巻き起こすような、世界を変革する力はありません。
では、どういった漫画なら、世界を変える力を秘めているのか?
お分かりでしょうか?
答えは簡単なんです。
『誰か(主人公)が何かを、楽しそうにやっている漫画』です。
これだけです。
とてつもなく、シンプルです。
え? マジかよ・・・とか、そんなワケ無いじゃんって、思った方いますよね?
むしろそっちの方が多数派で、上の答えをすんなり受け入れる人は少ないと思います。
ですが、世の中を変えた漫画を思い出してください。
・キャプテン翼では、大空翼が楽しそうにサッカーをやっています。
・ヒカルの碁で、進藤ヒカルは、やがて囲碁の魅力に目覚め熱中します。
・仲間とともに、逃げていた戦車道に立ち向かう、西住みほ。
・廃校の危機に、スクールアイドルとして立ち上がった高坂穂乃果。
・アニメ好きの小野田クンは、やがて自転車のペダルをとてつもないケイデンスで回し始めます。
これ以外にも、挙げきれない例があります。
探偵オタクだったり、海賊王や火影を目指したり。
ヒット漫画の主人公は、自分の取り組む分野に熱中し、楽しみ極めていくのです。
それが人々の共感を呼び、自分もやってみようと思わせるのです。
日本の企業はぜひ、漫画を連載してください。
トヨタであれば、車に熱中する主人公でもいいし、電気自動車を開発しようと努力する、エンジニアだっていい。
何かに熱中する主人公は、多くのファンを獲得できるからです。
漫画で自転車に客を奪われたのなら、漫画で取り返してやりましょうよ?
次回は、今回の補足となります。