企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

企業漫画の限界と可能性8・中小企業の場合は、共同出資会社を設立して漫画雑誌を創る!

前回、企業グループを形成するレベルの大企業は、漫画編集者と契約してネット漫画雑誌のブランディングを進めるように提案しました。

 

では、中小企業はどうすれば良いのか?

答えは簡単で、複数の中小企業で共同出資して、ネット漫画雑誌を運営するのです。

色んな業界の会社が集まれば、漫画雑誌にとってはメリットが大きいのです。

 

例えば釣り具を売る会社の、全国を釣りをして巡る少年の漫画がヒットしたとします。

同じ雑誌に、ゴルフ場を運営する会社の漫画が載っていたとすると、そちらも読んでみようかと読者に思わせる事も可能なのです。

そしてゴルフ漫画がヒットすれば、釣り具会社の漫画の人気が落ちてきた時、雑誌の下支えになったりします。

 

当然、複数企業の共同出資事業ですので、問題もかなり発生するとは思います。

漫画の掲載順位ですとか、出資比率、運営方針が異なっていく場合もあります。

できる限り問題を早期に予想し、ルールを明確に決める必要はあるでしょう。

 

ですが、中小企業が全国レベルのブームを巻き起こす可能性のある、漫画雑誌をネットで運営できるのです。

ああ、うちの業界も、囲碁やテニスや自転車みたいに、ブームが来ないかなあ・・・と待っている必要はないのです。

 

ただし大手資本と違って、資本不足で有名な漫画編集者との契約ができない場合もあるでしょう。

その場合は、せめてアドバイザーができるくらいの漫画業界の人間を雇って、契約すべきです。

 

また、絶対に運営するネット漫画雑誌のブランディング化は、進めなくてはなりません。

なぜなら漫画家にしてみれば、よりブランド力のある漫画雑誌で描きたいと思うものです。

共同出資した会社の漫画雑誌で漫画がヒットしたとしても、雑誌にブランド力が無ければ、ヒットを出した漫画家が大手に引き抜かれるリスクが高まります。

 

同時に、資本が不足するのであれば、漫画家に支払う賃金にも影響が出ます。

漫画家自身への支払いは、引き抜きのリスクも考えると抑えるのは微妙となりますが、アシスタントはできる限り減らす方が良いでしょう。

 

企業の商品やサービスをストーリーに関連させるのであれば、リアルな背景を描くアシスタントが必要となります。

ですが、こういった絵を描けるアシスタントは、契約金もかなり高額になるのです。

場合によっては、精密な絵ともなると、高額アシスタントが三日もかかる場合もあるのです。

 

対策として、最近は写真を漫画風にアレンジできるソフトやアプリがあります。

自社の商品を撮影し、漫画風にアレンジして背景として使わせる事で、アシスタントのコストを減らせるのです。

もちろん、商品の著作権等は、完全にクリアして渡す必要はあります。

例え加工した物であっても、昨今は解析技術も発達していますので、訴訟の対象とされる可能性も考えるべきでしょう。

 

問題は確かに多いです。

ですが、お互いの利益を尊重し、漫画雑誌の価値を高めていれば、全員が勝利者になれるのです。

漫画の影響力は、日本全国どころか、世界規模にまで発展する場合があります。

 

御社の商品やサービスを、漫画の主人公が楽しみ熱中する姿を、世界中に見せてやりましょうよ。