企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)001話

ボクはニート。大学を辞めてから、とくに目標もなく、ダラダラと過ごしている。

漫画は好きだ。アニメも好きで、ゲームも好き、いわゆるサブカル系は殆どがボクの守備範囲になる。

コミケには行くし、パソコンは寄せ集めの中古パーツで自作したヤツだ。

 

でも、ヒマだ。やる事が無い。

そう思いながら、スマホ画面をテキトーにスクロールさせていると、おかしなブログが目に入った。それは、筆者が勝手に妄言を書き連ねるだけの、ワケのわからないブログだった。

 

「企業漫画の限界と可能性? 漫画なんて動画全盛のこの時代に、オワコンっしょ?」

 

それでも他にやる事もなかったのか、ボクはそのブログを読んでいた。

「つまりは、企業に金を出させて、漫画雑誌をネットに立ち上げるって事か?」

何を言ってやがる、コイツ・・・そう思った。

だがボクは、漫画はともかく、イラストならある程度、描いていた。

 

「っま、どうせヒマだし、遊んでみてもいっか? 確か佐藤と原田も、まだ就職決まらないって言ってたし、声かけてみっか?」

動機は簡単だった。

 

「そういやこのアプリも、漫画みたいな吹き出し形式の情報交換でウケてんだよな?」

ボクはスマホの通信アプリを操作し、二人に連絡をとった。

『よう、元気か? お前らオレと、漫画雑誌やんね?』

『はあ? なに言ってんのコイツ』『現実逃避が過ぎるぞ』

まあそうなるわな、って答えが返ってきた。

 

ボクはその後、二人をファミレスに誘った。

山盛りポテトフライをほおばっていると、二人は予想通りにやって来た。

「どうせ嘲笑目的で来たんだろ?」「まあな」「で、何を思って急に、漫画雑誌なんかやろうって言ってんだよ? オレらには、金も財産も無いんだぞ」「まあこれ見ろよ」

ボクは二人に、スマホ画面を見せた。

 

「んあ? なんだこれ? 漫画とラノベのブログ?」「作者の妄想が、長々と書き連ねてあるだけじゃねえか?」「お前、まさか、こんなのに影響されて、漫画雑誌を始めようってのか?」「まあな」「だからできるワケ・・・」

 と言いつつ、二人はブログに載っている記事に、目を通し始めていた。

 

「なんだ。漫画雑誌っていうから、紙媒体の普通のヤツかと思ったけど、ネット媒体なのな?」「確かにネット漫画なら、読んでる。素人にも描けそうだしな」「そっから有名になって、アニメ化されたのもあるもんな」「それ、二期が始まるらしいぜ」

漫画やアニメの話題は、ボクたち共通の言語だった。

 

「でもお前、漫画なんて描けるの?」「ま、まあイラストなら描いてたし、多少は・・・」「ストーリーは?」「ま、何とかなるだろ?」

原田とボクが、テキトーな会話をしていると、佐藤が言った。

 

「漫画ってアレ、けっこう死ぬぞ。オレ、高校生の時に描いたことあっけど、途中で挫折したわ」「確かに、薄っぺらい本の締め切りですら、大変って話だしな?」

ボクはいきなり、現実に引き戻された。

「だよ・・・な?」