企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)143話

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ネット漫画家たちの収入

「ところでお前ら、金はあんの?」

夜吸さんが、スノーボードやウェアを見て回る、女子高生たちに言った。

 

「わたしはその……お店からいっぱいお金貰ってるんで、頑張って高いの買います」

スノボ侍の漫画を描いてる、市川さんが言った。

 

「まあ、市川ちゃんは別として、他のヤツはど~なの?」

 

「わたしは、ブログのアフィリエイト収入がありますから」

山口さんの異世界ファンタジー株式・不動産投資の漫画は、未だに根強いファンがついていた。

 

「わたしも、企業案件の漫画を受けたときのお金が、まだあったりするんで」

萩原さんが言ったのは、夜吸さんから受けた企業案件の漫画のコトだった。

 

「いいなあ。わたし、まだ連載始めたばっかだから、お金ないよ」

大野さんが、嘆いた。

 

「実はさ……大野さんの猫カフェ漫画が、ペットショップから何件かスポンサー依頼が来ててさ」

「ええッ!? そうなんですか!?」

 

「うん、あの漫画、わたしも人気出ると思ってたのよ。猫好きな妹に、必死に付い会おうとする猫アレルギーのおねえちゃんが健気で」

山口さんも、親友の漫画を褒める。

 

「大野さんのブログのアフィリエイト、今月かなりバズっててさ。この分だと、余裕でウェアくらい買えちゃうんじゃないかな?」

 

「う、あわわ。そ、そうなんだ。最近、SNSでも凄い人気だなあって思ってたけど」

「アンタねえ。ブログの方も、ちゃんと見ておかなきゃダメじゃない」

「はあい」山口さんに怒られる、大野さん。

 

「田中さん、池田さん、池田さんは、だいじょうぶ?」

「わたしたちも、アシスタント料として、月に一万は貰ってるんで」

「お小遣いと合わせれば、なんとかなるかと……」

 

「それにわたしは佐藤先生に、よくおごってもらってますから」

池田さんが、少し照れながら言った。

 

「わたしも、萩原先パイが気前いいから、たまにごちそうになってる」

「まあヴァンパイア探偵だと、そんなにスポンサー付かないからさ」

今井さんが先パイを持ち上げると、萩原さんは申し訳なさそうに言った。

 

「探偵事務所とか、弁護士とか……あるにはあるんだが、どうなんだろうと」

ボクは、自分が原作でもあるので少し戸惑う。

 

「まあ、どっちも怪しくはあるな。探偵事務所なんて儲かって無さそうだし、弁護士なんて、やたらと自己主張の激しいヤツが多そうだし」

夜吸いさんが持つ、偏見の入り混じったイメージはボクと大差なかった。

 

「なんとか、収益化の方法を考えないとな」

 

「あ……あたしはお金無いっス。一番安そうなのにするっス」

芽美は、最初の連載が終了して、金銭的には厳しそうだった。

 

「芽美のは、オレが出すよ。彼女へのプレゼントだ」

「た……鷹詞ィ!?」

 

ボクに抱きつく芽美。

周りから、賞賛と冷やかしの声が上がった。