企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)142話

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スノーボードウェア

兼ちーが、超絶威力の爆弾を炸裂させて逃げ去ったあと、ボクと佐藤はなんとか芽美たち女子高生をなだめることに成功した。

 

実際には、完全に成功とは言い難い雰囲気ではあるが……。

 

「まったく、兼ちーは困ったもんだな……」

 

「男にも、困ったモンっスけどね」

「そ~そ~。なんで女を見た目で、判断しちゃうかなあ?」

女だって、男を見た目で判断してるだろ……という反論は、禁句だった。

 

「アハハ……あ、お店が見えてきたよ」

ボクは、見ればわかることを言った。

 

「お、ここが宇津井さんの会社の経営している、スポーツショップっすね」

 

「原田、このショップ、そこら中にあるわよ。来たコトくらいあるでしょ?」

「ないっス」

山口さんの指摘も、平然とくぐり抜けて芽美は、店の中へと入っていく。

 

「おわぁ、こんなショップがあったんスか。スキーやスノボの用品以外にも、サッカーとかテニスとか、色んなスポーツのウェアやシューズが置いてあるっス!」

 

「タブンここ来たこと無いの、お前くらいだぞ」

「またまたぁ。スポンサー契約もらってるからって、媚売ってっす?」

 

「原田先パイ、ほんとに来たこと無いんですか?」

「信じられませんね」

「本気で、漫画とかアニメ一筋の人だったんだ……」

田中さん、今井さん、池田さんの後輩三人組もあきれ返る。

 

「か~、みんな軟弱者っすねえ!?」

サブカル三昧のお前が言うか……」

おもわず突っ込んでしまった。

 

「でもさ。みんな、ウィンタースポーツは初心者だからな~。どんなウェアがあるのかな?」

お洒落にも、興味がある萩原さんが言った。

 

「あ~、かなりカジュアルってか、ストリート寄りなんだ」

「言ってる意味が、ぜんぜんわかんないっス!?」

萩原さんの言葉が、理解できない芽美。

 

「これなら、冬に普通に着れそうなアイテムですね」

今井さんが言った。

 

「お、解ってるねえ、今井ちゃん。このウェアなんか、かわいくない?」

「ですね、ですね。あ、先パイ……こっちのも良くないですか?」

「あ~、いいかも!!」

ウェア選びで盛り上がる、萩原さんと今井さん。

 

「あの二人、仲いいっスねえ。ボードそっちのけでウェアばかり選んでるっス」

「まあそっから入る、女の子も多いからな。ゲレンデ行くと、周りのヤツの格好なんて気にして無いと思うんだが……」

 

「そんなモンすかねえ、夜吸氏。ところで夜吸氏は、ウェアはあるんっスか?」

「あるよ。流石に結婚式に新婚旅行で金使ったかんな。新しく買うのは、乃梨が許してくれんわ」

 

「夜吸氏、さっそく乃梨ちゃんの尻に、敷かれてるっスねえ?」

「う、うっせえ!!」

芽美も、夜吸産相手には歩が良かった。