企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)021話

まったく、ラノベの様な光景が、ボクのボロアパートに広がっていた。

茶髪の美少女に、金髪の美少女が並んで、マンガの準備をしていたるのだ。

 

「ところでお兄さん、どんな企業の商品にするッスか?」

「え?」「なにボーっとしてるんスか!」

そういえば、女子高生がもう一人いた。

 

「仮想企業の仮想商品を、マンガにするって二人に来てもらってるんスよ」

「ゴメン、ゴメン。そうだなあ。車とかバイクとかじゃ、マズいワケだろ?」

「女子の描く車のクオリティで、実際の車メーカーが納得するとは思えないっス」

原田妹は、堂々と良い放った。

恐らくだが、単に描くのが面倒臭いのだろう。

 

「無難に、ファッション、服とか化粧品で行ってみるか?」

「でも、少年誌なんですよね? わたし、絵も少女漫画風だし、題材まで女子に寄せちゃうのはどうなのかと」

市川さんは、気を遣ってくれている様子だ。

 

「オー。それなら、スポールなんてどうデスか?」

「それ良いかも。あっ、スポールは、スポーツって意味のフランス語です」

市川さんは、イリヤの言葉の解説までしてくれた。

 

「でも、それだとサッカーマンガとあんまり変わらない気がするな」

「もっと、器具を使うのとかどうっスか?」

「それだと球技より、スキーやスノボがいいかも知れない」

 

「ウィンタースポーツですか? 大手のスポーツショップとかもありますし、アリだと思います」「エクセラント、それイーネ」

ボクは、パソコンを使ってスノーボードや、スキー板の画像を検索してみた。

 

「そうですね。これくらいなら、何とか描けそうです」「パ ドゥ プロブレーム

市川さんは承諾し、イリヤもおそらくOKなのだろう。

「じゃあ、大手スポーツ用品店に売り込む感じで、スノボの話で行ってみるか」

「はい」

 

「う~ん、どんな話にするかだが?」「それ、運命に任せないっスか?」

原田妹が、中二病なセリフを口にした。

「なに言ってるんだ?」「別に、おかしなコトじゃないんス」

 

すると原田妹はペンケースから、昔懐かしい鉛筆を取り出す。

「鉛筆がどうし・・・ん?」ボクは直ぐに、鉛筆の異変に気付いた。

「この鉛筆、お尻の部分が削ってあって、数字が書いてあるぞ?」

 

「要するに、コイツを転がして、舞台やらキャラ設定を決めるんスよ」

原田妹は広告の裏に、1から6の数字を振って、そこに何やら書き始めた。

「まずは、舞台設定っス。どこでの物語を中心に描くかを決めるっス」

 

「あっ、なら一番はスキー場のゲレンデだね」

「できれば、もっと具体的な地名のがいいかもっス」

「じゃあ、長野県の・・・」「やっぱモンブランね」

「チッチ、まだまだっスね。ハワイっス」

 

「おいおい。ハワイは雪、降らないだろ?」

「・・・と思いきや、マウナケア山の山頂付近なら降るっス」

 

話はどんどんと、おかしな方向に流れて行った。