企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)024話

・・・とは言え、ネーム段階の漫画が、いきなり完成するハズもない。

単純で地味な、制作過程が始まった。

 

市川さんが、ネームを元に原稿に下書きをする。

イリヤさんが、水性マーカーで枠線を引く。

 

ボクはその間に、漫画雑誌のSEO対策に入った。

SEOってなんスか? 剣とファンタジーネトゲ世界に閉じ込められた・・・」

自分のサッカー漫画の、次回の話を描いてた原田妹が、ボクに質問した。

 

「違うよ。SEO対策は、大手の検索エンジンに引っ掛かりやすくする為の対策だよ。ネット漫画雑誌って言っても、その実ただのホームページだからね。検索順位を上げておかないと」

とは言っても、女子高生たちのSNSでの拡散力はすさまじく、すでにある程度の上位には入っていた。

 

「ヘタにいじって、返って順位が落ちたりしないっスか?」

「そ、そういわれると、心配になってきた。でも市販のホームページ制作ソフトで、ボクができる範囲だからね」

 

なにしろ、何人もの女子高生たちが(たまたまだが)、思いを込めた漫画作品を寄稿すてくれちるのだ。

SEO対策もいい加減でいい、ハズがなかった。

 

「これでも、クラウドソーシングで、ホームページ案件をこなしたからね」「結局コンベンションに負けて、採用されなかったヤツっスか?」「う、うるさい」

原田妹は、ボクに対しては一言多かった。

 

「あと、ファンとの交流の場である、掲示板もつけようか?」「荒らされちゃわないっスか? SNSで十分な気がするっス」「そ、そうか?」

その案は直ぐに、却下となる。

 

「そんなに焦る必要は無いっスよ、まだ漫画、5ページだけっスから」

「ちなみに市川さんのは、何ページになりそうかな?」

「えっと、11ページですね」「そ、そうか」

 

かなり頑張って、ネームを描いたように見えて、11ページなのだ。

「プロの漫画家って、やっぱ凄いんだな」「そうっスねェ」

原田妹の返事には、ため息が混じっていた。

 

「一人のプロジェクトじゃないんだ。みんなで一歩ずつ前に進むしかない」

「オニーサン。いーことゆーねー」

「でも、ホントそーだよ」「やってやるっス」

 

漫画の制作作業は、夜まで続けられた。

それでも11ページの漫画は強敵で、その日のウチに終わることは無かった。