企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)036話

 

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アフィリエイトをやる上で、いくつか注意点があるんだ」

「え、そうなんスか?」「ど、どんなのですか、お兄さん?」

原田妹と市川さんが、ボクの意見に食いついた。

 

「まず、アフィリエイトって、簡単に言えば企業の広告代行なんだ。とうぜん、企業にマイナスが大きいモノは、書いちゃダメなんだ」

「そ、そうなの? けっこー使ってて、ダメだって思う商品もあるんだケド」

 

「その辺なんだよ。読者としては、出来る限り本音が聞きたいと思うんだ。でも、余りに本音で書いてしまうと、企業や書いた本人にまで反発が来てしまう」

「そっか、そりゃそうかも。炎上はイヤだしね」

萩原さんは、素直に納得してくれた。

 

「他に何か、気を付ける点はあるんですか?」

「そうだな。薬やダイエットの場合、効能を書いちゃダメな場合が殆どだね」

「え? 薬が効くって書いちゃダメっスか?」

 

「うん。薬事法ってのがあってね。根拠が、個人の感想とかでも、うるさく取られる感じになって来てるみたい」

「それって逆に言えば、効かないサプリメントや、ダイエット法があるってコト?」

 

「そこまでは、どうだろう……?」ボクは、あやふやな返事を返した。

「とりあえずウチの雑誌も、一日にニ~三百人は来てくれてるから、ちゃんとした記事なら、そこそこの売り上げになるとは思うんだ」

 

「で、でも、ヘンなコト書いて、炎上しちゃったらどうしよう?」

「市川は、心配性っスね。載っける前に、みんなでチェックすればいいっス」

「そ、そっか。原田、頭いい」市川さんも、少し天然気味だった。

 

「それじゃ、まずはお勧めの化粧品ベスト10を……」

「萩原はまず、企業から依頼された漫画を描くっス」

「そ、そうだった。わたし、まだ1ページも描いてない!」

 

「おいおい。それで作者として、アフィリエイトを始めようとしてたのか?」

「萩原っちも、けっこう抜けてるね」

「アンタに言われたく無いよ、大野。山口にもガンガン仕事降るから、覚悟しておきなさいよ!」

萩原さんは、逆切れ状態だった。

 

みんなが帰った後、その日のウチにボクは、原田妹と市川さんのページを作って、そこにアフィリエイトを貼った。

「まずは、アニメやゲームと、化粧品やヘアカラーのアフィリエイトか。内容に問題は無さそうだし、さて……どれくらいの金額になるか」

 

ボクは寝る前に、コンビニでコーヒーを買って、フードコートに行った。

 

「お、お前が市川か? ずいぶんと、普通な顔してんな?」

見知らぬ男性が、声をかけてきた。

 

「仕事は進んでる?」「はい、完全に順調とは言えませんが、期日は守ります」

ボクは、彼の正体に気付いていた。