企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)072話

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株式投資アフィリエイト

翌日ボクは、山口さんと会っていた。

 

「ゴメンね、山口さん。自分の漫画もあるのに」

山口さんは、ファンタジー世界の株式漫画を描いていた。

 

「実は、自分のブログに連動させて儲けも出しているのですよ?」

「え、そうなの?」「はい」「そういえば、前にも言ってたよね」

それは以前に聞いたことだった。

 

「漫画で得たファンを、自分のブログに呼び込んで、そこでアフィリエイト収入を得ているのです」

「そうなんだ?」「そこで出た利益も、みんなで分けた方がいいでしょうか?」

 

「いや、自分のブログでの収入を、分ける必要は無いんじゃないかな?」

「でしたら、わたしへの報酬は気にしないで下さい。それなりの利益も出てますから」「ち、ちなみに、どれくらい?」「先月は、七万ほどになりました」

 

「え、そんなに?」「わたしの漫画の読者って、中高校生よりも株やFXなどの投資に興味のある、大学生やOLが多いんですよ」

「そうなんだ?」

 

アフィリエイトも、株やFX投資の本など、関連性の高い書籍をお勧めしてます」

「だ、だから、制約(コンバージョン)に繋がるのか?」

 

 山口さんの漫画は、世界はファンタジーでも、戦争や魔王の有無で、オリハルコンミスリルの企業の業績が上下し、株価が変動する。

面白おかしくは描いてあっても、株や投機に関する情報はリアルだった。

 

「今度また、別の魔王が復活するんですよ。それで、魔王の復活を事前にしっていた王様が、マテリアル株で大儲けをするんですケドね」

「それ、完全に『インサイダー取引』だよね?」

 

「やはり、わかり易すぎますか? もう少し、捻った方が……」

山口さんも、彼女なりに漫画のシナリオを計算していた。

 

「でも、悪いな。ボクが税金関連に無知なばかりに、税務署まで付き合ってもらって」

「いいんですよ。どうせわたしも、申告しなくちゃいけませんから」

「まあ、月に七万の収入があるんだモンな……」

 

「……わたし株で、年間百万以上、利益出してるんですよ?」

「え?」ボクは、絶句した。

 

「高校生なのに……株ってやれるの?」「もちろんです」

「ひゃ……百万って、もの凄い額なんじゃ?」

「そうでもないですよ。一千万くらい運用すれば、百万の利益は出せます」

 

「一千万!!? 株で持ってるの?」「はい」

「も、もしかして、山口さんって……お金持ち?」

 

「株は、小学生の頃に始めてますからね。五十万を元手に、お年玉やお小遣いも入れて増やしていった感じです」

 

「そ……そうなんだ?」

今日ボクは、『そうなんだ』と何度言ったコトだろう。

 

「漫画の宣伝効果もかなりあって、ブログの読者も増えたし、アフィリエイトに流れ始めましたからね。いい感じです」

 

ボクは、目の前のメガネの女の子が、とんでも無い方だとやっと気づいた。