企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)097話

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推理モノの描き方

ボクは繁華街の電気店で、二人の女子高生がレジに並んでいるのを見かけた。

 

ボクが原作の『ヴァンパイア探偵』を描いてくれている萩原さんと、そのアシスタントをやってくれている後輩の今井さんだ。

 

「あ、萩原さんたちも来てたんだ。さっそく、最新のCPU買ってるんだ?」

それは、ボクも狙っている最新世代のCPUだった。

 

「うわあ、お、お兄さん!?」「しゃちょー!!?」

とくに萩原さんは、何故かかなり驚いていた。

 

「オレは、組んだばかりだし、あまり予定も無いんだが……」

実際には、思いっきり興味があったが、そう言うのもみっともない。

 

すると今井さんがボクに言った。

「しゃちょーはどうして、パソコンショップに?」

 

どうも、今井さんの発する『しゃちょー』というセリフも、始めて合ったときより軽くなった気がするのは、気のせいだろうか?

 

「少し時間が空いたから、気分転換だよ。芽美が新連載の執筆に取り掛かってさ。アイツはアイデア出しやネームに没頭する性格だから、仕方なく一人で繁華街に……」

自分で言っていて、どう聞いてものろ気話にしか聞こえない。

 

「つまり、彼女にかまってもらえないから、ヒマ潰しですか?」

今井さんは、身も蓋も無い言い方をした。

 

「そ、そんなんじゃ……ところで二人は、これから自作でもするの?」

「いやあ……CPUだけ衝動買いしちゃっただけで、そんな予定は……」

 

「アレ……萩原さん、もしかして調子が悪い?」

萩原さんは、顔も赤い気がしたし、気分も落ち込んでる感じがする。

 

「そ、そんなじゃないって!!?」

元気に言い返された。

 

「しゃちょーも、唐変木系男子ですねえ」

「なにソレ? 最近の女子高生の間じゃ、流行ってるの?」

 

「別に流行ってませんよ……それより、原田先パイだけじゃなく、そろそろ自分たちも漫画の連載について考えてるんですケド」

 

「そっか。今井さんたちもそりゃ、自分の連載持ちたいもんな」

「ひえ。今でも毎月アップするの大変なのに、今井が抜けたら厳しいよ」

萩原さんが、泣き言を言った。

 

「萩原さんも、アシがいるのに慣れちゃったか……」

「ぬるま湯って、慣れるモンでしょ!?」

「別に責めてないよ……ムリを言ってるのは、オレの方だし」

 

「いや……まだ自信ないですし、当分はアシを続けますから」

「そお? ならいいケド」「それで、今井さんはどんな漫画を描きたいんだ?」

 

「探偵モノ、推理モノですね。自分も、しゃちょーみたく原作何本か描いてみたんですケド、上手く行かなくて……」

 

「そっか。推理モノって難しいよね」

「しゃちょーは、どうやって原作考えてるんですか?」

 

「え、オレ? そうだな……まず犯人決めて、そこから容疑者を五~六人決める。そこから犯人との関係性を決めて、動機を作っていく感じかな?」

 

「やっぱ、しゃちょーって出来る男ですね?」