企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)124話

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中々の人格者

「ま、まあ、ノウハウって実は、かなり重要なんですよね」

何とか、話題を変えようと必死なボク。

 

「そ、そうだねえ。どうやら漫画家も、扱いが大変だったりする?」

大倉野さんが、聞き返してきた。

 

「人によりますが、そりゃあもう、猛獣みたいなのもいますね」

ボクは、兼ちーのコトが頭に浮かんだ。

 

「サッカー選手も同じでね。気位が高いとか、性格がおかしいとか、ザラなんだよね。まあオレも、現役時代はそう思われてた気もするケドね」

大倉野さんも、オレとボクを使い分けてる人だった。

 

「そ、そんなに凄いんですか?」

とにかく気になった。

 

「日本人はまだマシだよ。世界じゃ、マジでヤバいのが多いからね」

すると、佐藤が大倉野さんの意見に同意するエピソードを語り始める。

 

「ですよね。野次った観客に跳び蹴り喰らわしたり、ある選手の彼女を寝取った挙句、その選手のチームのサポーターからブーイングされたのに腹を立て、点を取って聞き耳を立てるポーズをしたりとか……」

 

「な……サイテーですよ、佐藤先生!? なんなんですか、その人ォ!!」

本気で怒ってる、池田さん。

 

「他にも、チームメイトを脅迫したり、新人にベンチに追いやられたのに腹を立てて、仲間を募って……」

「大倉野さん、それ……女の子が居ますんで」「あ、スマン」

 

「ここじゃ、話せないコトのようだな?」

「要するにサッカーじゃ、『中々の人格者』ってのが大量にいるんだよ……」

「中々の人格者の使い方、間違ってるぞ、佐藤!」

 

どうやら漫画家の方が、多少はマシに感じてきた。

「でも、差別用語を吐きまくる兼ちーも、似たような気がしなくも……」

ボクは、深く考えるのは止めた。

 

「でも今回の話は、まだスポンサーに通したワケじゃないんだ。場合によっては、立ち消えになってしまうコトもあり得るんだよ」

大倉野さんは言った。

 

「でも、できるだけ準備はしておきたいですね。クラブホームページに佐藤の漫画を載せるくらいは、やれるように打ち合わせておきましょうか?」

 

「そうだね。じゃあ、ウチのホームページを作ってる、デザイン事務所を紹介するよ」

そう言うと、大倉野さんは名刺を一枚くれた。

 

「デザイン事務所……成瀬さん?」

「顔見せだけでも、今日のウチにやっておこうか? グンナーがグランドに居るだろうからさ。車で連れて行ってもらうといい」

 

 「は、はい。今日は貴重な時間を割いていただき、有難うございました」

「いやいや、今後も佐藤先生とは、サッカー談義ができそうだし、うれしい限りだよ」

 

大倉野さんは、優しく送り出してくれた。