企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

企業漫画の限界と可能性2・企業における漫画の優劣の判断

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漫画の影響力

 日本企業は、もっと漫画を利用すべきです。
ボクは心からそう思ってますし、それが日本企業の利益になるとも考えています。

 ですが、『漫画にそこまでの影響力があるか?』。
そう疑問に思われている宣伝広報部や、経営者の方も多いと思われます。

 では、なぜそう思われるのか?
答えの一つは、世の中にそこまで影響力を及ぼせる漫画など、ごくごく一部の限られた漫画だけだからです。

 雑誌に載っている漫画を、『影響力』で分けると、次のようになります。

  • 1)その漫画が読みたいために、掲載されている雑誌を買う漫画
  • 2)雑誌を買えば、読まれる漫画
  • 3)雑誌を買ったとしても、読まれない漫画

 

影響力による漫画の種類

 それぞれのレベルの漫画の、特徴を見ていきましょう。

1)その漫画が読みたいために、掲載されている雑誌を買う漫画

 『進撃の巨人』や、『名探偵コナン』、『NARUTO』、『キングダム』などが該当します。
読者の多くは、これらの漫画が載っているからこそ、掲載されている漫画雑誌を買うのです。

 これらの名作漫画は、雑誌を買わせるだけのポテンシャルのある、一流のコンテンツと言えるでしょう。


2)雑誌を買えば、読まれる漫画

 影響力は誰もが知る名作漫画に比べれば落ちますが、そこそこの影響力とファン層は持ち合わせています。

 企業が自社の商品やサービスをアピールするために、漫画を連載しようとするのであれば、最低でもこのランクの漫画が必要となります。


3)雑誌を買ったとしても、読まれない漫画

 言うに及ばず、このレベルの漫画では、自社の商品やサービスをアピールしたところで、大した影響力はありません。

 ですが企業が気軽に依頼できる漫画家の多くは、このレベルに属します。

日本企業が漫画に二の足を踏む理由

 日本企業が、漫画を利用するのに二の足を踏む理由。

 それはズバリ……3)の、影響力の小さな漫画家としか、契約を結んでいない事が原因だと考えられます。

 漫画の世界も、ビジネス界と同じピラミッド型で、影響力のある漫画などほんのごく一部です。

 上に行けば行くほど、発生する金額も高く、また企業案件の依頼に応じてくれる漫画家も、減ってしまいます。

 なぜなら彼らは、自分が好きな漫画を自由に描ける立場にあり、企業案件など受けなくても、名声と莫大な資産を手にしてしまっているからです。

 つまり、企業と漫画家というレベルではマッチングは厳しく、例えマッチングできたとしても、その多くは大した影響力も示せないまま消えていくのです。

 

次回

では、どうすれば企業の売上アップとなる、漫画家を確保できるのかをお話します。

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