企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)091話

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漫画家の苦悩

「漫画以外って言っても、なにするっスかねぇ?」

 

アタシは、とりあえず腕を組んで考えてみる。

とりあえず、家の本棚にある本を読んでみる。

 

「アッハッハッハ、この漫画やっぱ面白いっスねえ」

面白い漫画は、何度読んでも面白いと思った。

 

「いか~ん、人の漫画を面白いと思うのなんて、誰だってできるっス。市川や佐藤先生みたく、人が読んで面白いと思える漫画を、自分で描かなくっちゃ駄目っス!」

 

とりあえず、寝そべって部屋を上下反転してみてみる。

「いくら見ても、アタシの部屋の本棚には、漫画しか並んで無いっスねえ」

 

仕方がないので、兄貴の部屋を物色しに行くコトにした。

「ねえ、兄貴。新作漫画の材料になる本とか、無いっスか?」

「おわァッ、おま……いきなり入ってくんなって、言ったろ!!?」

 

「連載が終了しちゃったから、次の連載のネタを探してるんスよ」

「人生全て、漫画かアニメかゲームに捧げてきたお前が、一番最初に連載終わってるのな?」

 

「ウ、ウッサイ! 人が気にしてるコトをっス。お兄さんとは、大違いっス!」

ウチの兄貴は、気が短くて人間として器が小さい。

 

「な、なあ……お前さ。アイツ……鷹詞のヤツと付き合ってるって、ホントか?」

「ホントっすよ。まあ、漫画好き同士なんで、普通の恋人とは違う気もするっス」

 

「と、ところでお前、ホテルまで行った……とかは、無いよな?」

「いや、あるっスよ?」「や、やっぱ、あるのかよ!?」

 

「今どき、高校生にもなれば、とーぜんっすよ」

「まさか二次元人のお前から、そんな台詞を聞くとはな……」 

 

「でも鷹詞ったらあの時は、酔った勢いで部屋を汚しまくったり、色々巻き散らかしたりで、大変だったっスよ」

「ア、アイツ、どんなプレイッ!!?」

 

「それより、漫画の資料になりそうな本とか、無いっスか?」

「漫画の……? 野球の本ならあるケド……」

「却下っス。ルール解らないし、理解してもリアルに描ける自信ないっス」

 

「じゃあ、将棋や囲碁……」「もっと詳しい人が、先に描いちゃってるっス」

「鉄道なんかは……」「電車描くのに、どれだけ時間がかかるっスか!」

 

「お前、そんなコト言ってたら、なにも描けないぞ?」

「そ、そ~ッスけど、たぶんイケるって思った漫画じゃないと、ダメなんスよ」

 

「とりあえず、描いてみるじゃダメなのかよ?」

「今の読者は、そんなんじゃ納得しないっス。それに、SNSで散々バカにされたから、凄い連載を書いて、見返してやりたいっス!」

 

「そんじゃ、アイツの漫画でも描いてみたら?」

 

「え……?」

アタシは、初めて兄貴の意見に驚いた。