企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)106話

f:id:eitihinomoto:20190908235312p:plain

差別主義者

「大体お前さあ。サッカーも知らないで、サッカー漫画描くなっつーの。サッカーがまだ浸透してなかった、むかーしの時代ならともかく、今の時代にあれじゃ炎上してとーぜんだろ!?」

 

「ムッキー。言わせておけばっス!? 自分はどうなんスか? お前なんて受けた漫画を、途中で放ッポリ出してんじゃないっスか!?」

 

「企業漫画なんて、オレの描くべき漫画じゃ無かったんだよ。大体、企業の商品の説明なんかして、読者が喜んでくれるかっつーの!!」

森兼 明人は、ポテチをワシ掴みで食べ、コーラをラッパ飲みする。

 

「はあ? だったら一本くらい、自分の漫画完成させて、どこかの賞にでも応募してるんスよね?」

 「そ……それは」カネちーは、一瞬だけ押し黙る。

 

「お前みたいな背が小さな、胸がまな板みたいなクソ女には解るまい!!」

「ヒ、酷いッス……かんっぜんな差別発言っスよね? セクハラっス!!」

 

「フッ……誰が、差別をしないとか、セクハラしないと言った? そんな約束をした覚えは無いぞ?」

コンビニ袋から勝手に板チョコを取り出し、食べ始めるカネちー。

 

「差別がどうの言ってるクソ共ってよ。ありゃあ、自分たちも差別主義者だって気付かんアホだろ?」

「はあ? 誰が差別してるっスか?」

 

「へえ? だったら『人を差別する人間』も、ちゃんと平等に扱ってくれよ?」

「な……なんでそんなコト!?」

 

「やっぱな。結局テメーは、人を差別する人間を差別して、楽しんでるだけのクソ女だぜ」

「そんなコト無いっス!!!」

 

「そうかあ。お前が、人を差別するオレを見降すときの目……ありゃあ正しく、『差別主義者の目』だったぜ!!」

それは芽美も、『差別主義者』である事を、意味していた。

 

「き……嫌われる、性格っすねえ? アタシこ~ゆ~ヤツ、大っ嫌いっス」

芽美は、森兼 明人が、どれだけ厄介であるかを身をもって経験した。

 

「フン……お前ごときに好かれて、オレになんのメリットがある? 身の程を知れ」

「クキーッ!? マジで腹の立つヤツっすね。もうガマンならないっス!!?」

森兼 明人に、飛びかかろうとする芽美。

 

「落ち着けよ……芽美」「うにゃあ!?」

ボクは芽美を、お姫様抱っこした。

 

「アレ……リア充がどうのとか、言わんのか?」

ボクはカネちーに問いかける。

 

「いや……スマンが、あまり充実してそうにも見えんし、羨ましくもない」

「 なんだとォ!? どこまで腹の立つヤツっスか!!」

 

 「うん。確かに面白い漫画を描く才能は、ありそうだ。どうかな……ウチで描かないか?」

 

「ふざけるな……お前のところで描くメリットなど、何がある?」

「そうだなあ……作品の名が売れるし、あと締め切りは無くて構わんぞ?」

 

「なに……ホントか、それは!?」 

その後カネちーは、ボクのネット漫画雑誌で描くことを了承した。