企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)133話

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漫画と差別

「漫画家ってのは、アホな生き物っス。自分で漫画を描くって言い出しておいて、描くのが面倒だから逃げ出だすってのは、当たり前っス!」

 

「ど、どうしてそれが、当たり前になるのですか!? 社会人として、不適格なのでは!?」

晃さんは、当然の反論を試みる。

 

「漫画なんかで喰っていこうって時点で、不適格っス。漫画の編集ってのは、社会的不適合者な漫画家を、飼いならさないといけないっス!!」

 

「そ、そんなに恐ろしいモノなのですか、漫画家は!?」

「一度、兼ちーってゲスに、会ってみると解かるっすよ。自らを差別主義者と平気で言ってのけるヤツっスから」

 

「差別なんて、サイテーじゃないですか?」

「それ言ったら、お前も差別主義者だって返されたっスよ」

 

「え、どうしてそうなるんですか?」

「差別しないって言うんなら、人を差別する人間も平等に扱え、って言ってやがったっス!」

 

「確かに……人を差別しないと言うのであれば、人を差別する人間も平等に扱うべきなのでしょうか?」

「マジで真面目かっス!!?」

 

「まあ、マスコミとがが使う、ヘイトスピーチなんて、まさに『お前らが言うか?』だしな。世の中の常識なんていかがわしい言葉で改変された差別や人権に反発するのも、漫画家の常だよ。それをすんなりと受け入れろって、やっぱできないでしょ?」

 

「た、鷹詞……いがいに、兼ちー寄りの思考だったっスか?」

「うん、そうだよ?」

 

「だ、だから、兼ちーを漫画家として誘ったっスか?」

「だって、ネットじゃそうじゃない意見が乱発されているのに、下らない綺麗ごとで抑え込もうとするマスコミとかさ。どうかしてるって言うか……」

 

「まあ、それもそうっスねえ。アレって、本人たちも納得して報道してるんスかね?」

「さあ。民主主義と言えど、会社の内部はけっこう独裁だからな。上の方針に逆らえないだけな気もするなあ?」

 

「随分と、政治的な話もするんですね?」

「漫画やアニメの場合、ファンタジーですらリアルに根差してるっスからねえ。上っ面とか、綺麗ごとだけで描くと、ロクな結果にならなかったりするっス」

 

「何かしら世の中の闇みたいなのを、入れこまないと厳しいんですよ」

「で、でもサッカークラブの漫画で、そこまでのリアルが必要でしょうか?」

 

「たぶんね。ギャグや四コマにしろ、リアルな問題を笑い飛ばすみたいな方が、読者は付いてくると思う」

 

「当たり触りの無い漫画に見えても、その漫画を描いてる漫画家は、けっこーダークだったりする場合もあるっス。現実と反転しちゃってるんスよ」

 

「なる程。面白そうですね!」

晃さんは、満面の笑みを見せた。