企業漫画が読まれないワケと、企業が活用すべき漫画の新たなスタイルを提示

エイチ・ヒノモトの企業漫画とラノベのブログ

報酬も無いのに、ネットで漫画を1000ページ以上描いた男が、企業漫画のコンサルティングをしながら、ブログでライトノベルを連載してみた。

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)086話

夜の雨 「芽美は……ボクが、プレッシャーに押しつぶされて、ネット漫画雑誌から逃げ出したときも、こんなボクをビジネスホテルまで迎えに来てくれた……」 ボクは電車に乗って、ビジネスホテルに向かった。 受付やロビーも探し、自分が泊った部屋を見せてもらっ…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)085話

いつものコンビニの、いつもの入店音が鳴り、自動ドアが開く。 芽美の行方 「芽美……こんなところには、居ないか?」 いつも偶然か必然か、誰かと出会うフードコートに向かう。 「おう、どうした? 写真の使用はOK貰えたか?」 居たのは、夜吸さんだった。 「…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)084話

原田(兄) 「オレは……大事なものを、おろそかにしてたのか?」 高校生ともなれば、色々な場所から高校へと通って来る。 原田 芽美の家は、萩原さんのマンションからはかなり遠かった。 ボクは一度、地下鉄に乗り込む。 「こんなに……焦る必要なんて、無かっ…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)083話

二つのサッカー漫画 グンナーさんは、緻密なデザインもこなす、プロのデザイナーである。 グンナーさん的には、もっと上手く簡単に描けると思ったのだろう。 「な、なんかグンナーさん、めっちゃ落ち込んでない!?」 大野さんが言った。 「シッ、このコは思…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)082話

見せのコマと抜きのコマ 「オー、これで完成ですか?」グンナーさんが、質問してきた。 「いえ。今は市川さんが描いた原稿を取り込んで、それに大きさとパースを合わせただけですね」 デジタル処理でハメ込むといっても、簡単では無いのだ。 「これから、微…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)081話

写真の漫画化 萩原さんのマンションには、地下駐車場があり、昼間の時間帯で来客用の駐車スペースが開いていた。 グンナーさんは豪快に車を止める。 ロビーで萩原さんに連絡して扉を開けてもらい、部屋まで向かった。 インターホンを鳴らすと、中から直ぐに…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)080話

スウェーデンからの来訪者 「えっと……外国の方ですよね?」 「日本に住んで、十年になりマース。日本の山、とてもキレイね。日本人の奥さんと知り合ったのも山ね」 片言っぽい日本語ではあったが、意味は十分伝わった。 「あの、グンナーさんは、どちらの国…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)079話

商業デザイナー ボクは、大野さんたちと別れアパートに戻ると、敷いたままの布団にダイブする。 「ふう~、疲れた。でも、芽美たちの漫研も、優秀な後輩をゲットしてたんだ」 仰向けになって、汚れた天井を見ながら思った。 「これでウチの雑誌も、来年も安…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)078話

描きたい漫画 「正直に言えば、ボードのデザインを描くのだけで、三日くらいっかかりそうですよ、社長?」 田中さんが言った。 「だよなあ。それに、あんまり複雑に描くと、動きが消える」 「え? そうなんですか?」 「ああ。アニメでも日本のアニメは、動…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)077話

三人の後輩 「さ、さすがは社長。見事なアドバイスです」 大野さんの後輩の、田中さんが言った。 「自分もそう思います。原作を描いて、編集もできて、担当もこなせるなんて」 今井さんも、なにやら瞳を輝かせている。 「やっぱできる人は、違うね。クラスの…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)076話

先パイの悩み 「こ……これは!!?」 手渡されたネームは、かなりビミョーなできだった。 「えっと、主人公の女の子が、宇宙の多目的競技の選手で……色んな惑星を周って……え!?」 「ど、どうかな、お兄さん?」 「う~ん、ちょっとこれはまだ、練りが足りない…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)075話

先パイと後輩 「宇津井さん、頑張ってくれるといいんですケド」 「ま、そう悲観的になるなって。ああ見えて、宇津井さんはできる人だぜ」 夜吸さんは、そう言うと街の人ごみの中へと消えて行った。 「今日は、他に案件でもあるんだろうか? 夜吸さん、ずいぶ…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)074話

漫画の制作時間 その日、ボクは税務署から帰ると、布団に転がり込んだ。 「メ、メンドクサイなんてもんじゃないな……税金って。なんで収める側が、こんなに苦労しなくちゃいけないんだ?」 布団に突っ伏していると、机に置いたスマホの着信ランプが光っている…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)073話

青色申告 ボクは、山口さんと税務署に入った。 税務署の建物は、建てられてからかなりの年数が経過していたが、昔ながらの重厚感があった。 「まずは、お兄さんの立場ですが、今風に言えばフリーランスですが、税務署的に言えば『個人事業主』になります」 …

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)072話

株式投資とアフィリエイト 翌日ボクは、山口さんと会っていた。 「ゴメンね、山口さん。自分の漫画もあるのに」 山口さんは、ファンタジー世界の株式漫画を描いていた。 「実は、自分のブログに連動させて儲けも出しているのですよ?」 「え、そうなの?」「…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)071話

中小企業のやること 正直、ボクは疲れていた。 「やっぱ、中小企業の社長さんの大変さが解るよ。時給換算すれば、確実にバイトのが時給高そうだ」「マジで!?」 ボクのネット漫画雑誌は、ボクが当初思ってたよりも成功している。 けれども今のところ安定し…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)070話

漫画の精密描写 夜吸さんは、相変わらずテキトーなコトを言いながらも、ボクたちを本当に焼き肉に招待してくれた。 「やっぱ、お前は使えるわ。まあ、喰え。市川ちゃんも、遠慮しなくていいよ」 「は、はい。では、いただきます」 市川さんも、緊張の糸がほ…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)069話

スノボサムライのライバル 翌日、ボクは授業の終わった学校帰りの市川さんと合流し、大手スポーツ用品ショップの運営会社の本社へと向かった。 「まあウチとしては、ウチのボードを出来るだけカッコ良く使ってくれればなあ……ってくらいですね」 打ち合わせの…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)068話

緊張すると…… 「あの……その髪、どうしたの?」 ボクは、目の前の黒髪の市川さんに、質問した。 「じ、実はですね。お母さんに、企業の偉い人と会って、漫画を連載する打ち合わせや契約をするって、言ったんです」 市川さんの前に、パンケーキが運ばれて来る…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)067話

市川さん その日、ボロアパートに帰ると、ボクのパソコンに大量にメールが届いていた。 その多くは、今日行った企業である、総合スポーツ用品ショップからのモノだ。 「やっぱ、大手企業ともなるとスマホより、パソコンにメールを入れてくるのか。ボクが居な…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)066話

契約 「このサッカー漫画、アタシ知ってる。友達に勧められて読んでみたのよ」 「スノボサムライも、面白いですよ。我が社のボードを使ってもらうのも、ありじゃないですか?」 会議に参加していた、各部署の責任者からも、意見が上がった。 「わたしも、サ…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)065話

経営者の判断 「悪いが、経営者は理想だけでは出来ないのでね」社長は言った。 「漫画が人気なのは解かる。本当に人気のある漫画は、それこそ世の中の常識すら変えてしまう。けれどもそれは、ほんの一部の漫画に過ぎない。ごく少数のエリート漫画家が書く漫…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)064話

企業会議 「それでね。一度ウチの会議に出て、頭の固い人たちを説得して欲しいわけよ」 「え?」「その……簡単に言うと、上が納得してないってコトですか?」 「ま、まあ、はっきり言っちゃうとね」宇津井さんは、頭を掻いた。 「なあ、どうするよ、オイ」「…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)063話

高くそびえるビルに、気後れしているボクを他所に、夜吸さんはズカズカと中へと入って行った。 スポーツ用品企業 「本日、宣伝広報課の宇津井さんと、漫画の広告案件で予約をした夜吸です」 「夜吸さまですね。本日、十時半からのご予約となっております。こ…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)062話

企業漫画と数字 「企業にとって、自社の商品、サービス、店舗を宣伝するのは、当たり前の行為だ」 ドリンクバーを汲みに行った夜吸さんが、戻ってきて言った。 「街の小さな飲食店や、小売り業ならいざ知らず、大手になればなる程、多額の広告宣伝費をかけて…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)061話

交渉術 結局、漫画にしろ芸にしろ、クリエイティブなモノがいきなり安定っした収益を上げるコトなど、ほぼ無いのだ。 「地道に、今あるコンテンツを収益化して行くしかないんだろうな」 ボクはファミレスから帰ると、久しぶりに就活の時に使ったビジネススー…

描いてみた008・白咲 花を描いてみた。

白咲 花 私に天使が舞い降りた!より ここ数日、家のネット回線が繋がらなくなり、ブログの更新もできなかった。 原因は、電柱の配線をカラスか何かがかじったから、というのが理由のようだ。 ヒマだったので、『わたしに天使が舞い降りた!』より、白咲 花…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)060話

漫画の可能性 佐藤のサッカー漫画は、女性にはキャラ人気で、男性にはサッカーがちゃんと描いている事で人気になっていた。 「お前さあ、これだけ人気の漫画を抱えてるんならよ。少しは収益化を考えねえとマズいだろ?」 「ユニホームロゴのスポンサー募集は…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)059話

漫画と金儲け 漫画:萩原さん、原案:ボクの『ヴァンパイア探偵』は、かなりのヒットとなった。 「やっぱ探偵ものって、ある程度の需要があるとは思ってたケド、予想以上の反響だね」 萩原さんが、機嫌良さそうに笑った。 「主人公が色白の優男で話にあんま…

漫画好きなニートが、自らネット漫画雑誌を立ち上げてみた。(仮想)058話

ヴァンパイア探偵 夕焼けで紅く染まる公園は、まだ子供たちのにぎやかな声が聞こえてくる。 「相談……ってやっぱ、漫画のコトだよね?」 ボクは、萩原さんに問いかけた。 「そ、そうなんだ。スランプって言うか……さ。大野の言葉通りでしゃくだケド、元々あた…